さて、ようやくゆっくり休めた俺は(と、言っても2、3時間位であったが)いそいそと出発の準備をはじめた。
今日の夜には早くもヴァラナシ(ガンジス河沿いにある聖なる街。この街がこの旅の最大の目的なのだ) 行きの寝台列車チケットを取りヴァラナシに向かわなくてはならないのだ。
ホテルを早々にチェックアウトし、さてさて、まずはコンノートプレイス(メインバザール)を目指すか!と意気揚々出発!!
出発!!!
...
ん?...そーいや、ここどこ?
そうだった。昨日は散々な目にあい必死に見知らぬ闇の街を駆け抜け気がついたらこの宿にレリゴーしていたのだった。
ホテルマンに現在地を聞くと
コンノートプレイスまでは約3、4キロの距離らしい事がわかった。
よし!中々に近いじゃないか!
そんじゃ、行くか!
意気揚々明るくなった街へ繰り出すと早々に
(ヘイ!マイフレンド!どこに行くんだ?リクシャーに乗らないか?)
と5秒に一回は声をかけられる。
最初は いらん!俺は歩いていく!
とひたすら断り続けていたがここインドはリクシャーの街。と言っても過言ではない程移動手段としてはリクシャーが便利な街なのだ。どうせいつかは乗ることになる。(その通りこのあと僕は100回位はリクシャーに乗ることになるのだ)まずは試しに乗ってみてもいいか? よし、次声をかけてきたリクシャーマンのリクシャーに乗ろう!! そう決めた。
※リクシャーとはインドの人力車の様な乗り物でオートリクシャーとサイクルリクシャーの二種類がある。オートは勿論モーター付きのリクシャーで速いし快適。サイクルはただの粗末な人力車。遅いがこれまた中々に快適。当たり前だがオートの方が高い。
インド人リクシャーマン
"ヘイ!マイフレンド!オートリクシャーに乗らないか!"
きたな。
僕
"コンノートプレイスまで行きたいんだけどいくら?"
インド人リクシャーマン
"コンノートプレイスかー!そーだなー6000ルピーでいーぜ!!"
!!!!???!??!
(距離的に相場は大体50〜80ルピー位。つまり100倍程の値段を啓示してきやがったのだ)
僕
"バカアホボケ。さよならばか"
ズカズカ去ろうとすると。
インド人リクシャーマン
"へい!いくらならいいんだ!!?"
僕
"俺は相場を知っている!60ルピーでいってくれないか?"
(ここで返ってきた答えが本当にびっくりだった)
インド人リクシャーマン
"ヘーイ!オッケーイ!!じゃ、行くか!"
(最初の6000ルピーなんだよ!?)
僕
"よし、じゃー頼む"
そしてリクシャーに乗り込んだ
インド人リクシャーマン
"ヘイ!コンノートプレイスもいいけど俺の友達の宝石屋にいかないか?"
僕
"行かない。いいからコンノートプレイスまで行ってくれ!オーケイ!?"
インド人リクシャーマン
"オッケーイ!わかったわかった。それじゃあさ、俺の友達の宝石屋にいかないか?"
僕
"だからいかねえって!いいからコンノートプレイス行けよ!"
(てかそれじゃあさってなんだよ!?)
インド人リクシャーマン
"オーケイ!わかった。それじゃあコンノートプレイスに行く前に俺の友達の宝石屋に・・・"
僕
"降りる。じゃーな"
インド人リクシャーマン
"ヘイ!わかったわかった!このままコンノートプレイスまで行くよ!な!"
僕
"あたりめーだよ!!行けよ!!!"
(てかなんで行かないの!?)
そんなこんなでようやくリクシャーは走り出す。物凄い喧騒の中、車や自転車、歩く人、犬や牛や猿が縦横無尽に道路を動き回るなか見事に走行していく。なぜ事故らないのかが本当に不思議だ。車内で話をして少し打ち解けなんだかいい空気の中リクシャーが止まった。
インド人リクシャーマン
"ついたぜ!ありがとな!"
僕
"オー!ありがとう!ここがコンノートプレイスの中心部なのか?"
インド人リクシャーマン
"ハハハ!せっかちだな、違う違う!ここは俺の友達の宝石屋さ"
.........
僕
"ゴミバカクズ"
なんか後ろで叫んでる(金払えとかなんとか)リクシャーマンを背にして、僕はまた歩きだしたのだった。
続く
自己紹介
- NaturalCafe ROUTE99
- みなさま、こんにちは。 仙台市泉区のカフェ ROUTE99です。 オーガニック生豆を自家焙煎したコーヒー。素材にこだわった素朴なおかしたち。お店で焼いているパンをサンドイッチに! どうぞごゆっくり♪