遂にニューデリー空港の外へと向かう。
(今回、行きと帰りの航空券のみを手配してインドへ挑もうとしていたのだが、深夜着の便では朝が来るまでニューデリー空港から出ては行けない!と言うのがインドを旅する者にとっての常識となっている為、初日のみホテルを手配しホテルへの送迎ガイドを手配していたのだ。)
どれどれ、世界一適当だと有名なインド人。果たして本当にガイドはいるのか...
出口付近をウロウロと歩き回っていると
(welcome kota takahashi)
と書いたボードを持ったインド人が!!!
いた!いやがった!!助かったー!!よし!これで今日はとりあえずホテルでゆっくり休めそうだ。
僕
"ヘイ!俺だ俺!こーた!!"
インド人ガイド
"ヘーイ!マイフレーンド!ようこそインドへー!じゃー早速車まで行こう!この辺の奴等は本当にうっとうしいから何を話しかけられても無視しろよ?わかったな?"
こいつ...意外とまともな事言ってくれる。ありがたい!
僕
"ヘイ!オッケイ!じゃーとりあえずホテルに連れてってくれ"
こうして無事にインド人ガイドと共にニューデリー空港から脱出に成功しホテルへ向かうのだった。
...俺はまだ知らなかった。このあとあんな事に巻き込まれていくなんて...。←よくありますよねこのセリフ
車はデリーの街を快調に飛ばしていく。真夜中だが交通量は非常に多く反対車線は渋滞している。乗り物もはじめて見るような車やトラックが目立つし街の景色もやはり日本とは全く異なり不思議な建造物がいっぱいだった。
とてもワクワクした気持ちで窓から外を眺めながらホテル着を待っていると車が停車した。
インド人ガイド
"ヘイフレンド!ここだ!行くぞ!"
僕
"オッケイ!"
車から降りてここだと言われた建物を見ると...
ん...?手配したホテルってこんなんだったっけ?ふと疑問がよぎったがネットの画像位信用できないものはない!と言う思いととにかく疲れていた事もありガイドが連れてきてくれたのだから間違いないさ。とガイドの後をおった。
そして建物のオフィスらしきとこに入っていくと...真っ暗。
(おいおい、本当に大丈夫か?いや、でもこいつガイドだよな?)
そう思っているとやっとオフィスにライトがついた。
インド人ガイド
"悪い悪い、夜中は電気を消しているんだよ。ちょっと待ってて!"
僕
"お、おう。"
本当に大丈夫か??あれ?なんか俺、まずい場所に連れてこられたのか?いや、違う違う!ここはホテルさ!深夜節電するホテルなんて珍しくもないさ!
少し待っていると...!!!!!??
12.3人のインド人がそのガイドと共に現れた。
インド人ガイド?
"ヘイ!マイフレンド!ホテルに行く前にツアーの申込みをしないか?お前はフリーで来たんだろ?メチャクチャお得なツアーを格安で組ませてやるぜ!"
やっちまった...なぜかはわからんがこいつはガイドじゃねー。かの有名な旅人のバイブル"地球の歩き方"にも書いてあった手口そっくりじゃないか。
こいつはツアー詐欺だったのだ。
僕
"おい、なんでツアーなんだよ?ツアーなんか必要ない。俺はホテルに行けと行ったんだ。てかお前はホテルに送る為だけのガイドだろ?ここはなんなんだよ?"
インド人ガイド偽物
"ヘイマイフレーンド!ここは俺の友達のツアー会社さ!ホテルに行く前にいいツアーを紹介してやろうと思っただけさ!まあいいツアーだから組んでいけよ、そのあとでホテルに連れてくよ!"
僕
"ふざけんな、いーから早くホテルにいけよ。もうでるぞ"
インド人ガイド偽物
"ダメだダメだ!ここまでわざわざ来たんだぞ!いいツアーなんだから組めって!"
12.3人のインド人
"そーだそーだ!"
話にならねー。ダメだ。とにかく出よう。と思い出口に近づくとそこにいるインド人全員が出口付近をふさぎ俺に詰め寄るように
インド人全員
"とにかく組めよ!後悔しないツアーだから!"
僕
"うるせーよ!俺は組まねえ!とにかくホテルにつれてけよ!"
インド人ガイド偽物
"わかったわかった。じゃあツアーは組まなくていいよ。そんじゃーここまでのガイド料を払えUS800ドルでいいから"
本気でムカついてしまった。
僕
"お前はバカだ。何を言ってるんだ?俺は1円も払う気はない!もういいとにかく俺はここをでる!!どけろインド人!!!"
インド人全員
"ガソリン代も電気代もお前一人のためにかかっているんだ!800ドル払わないとだせない"
本気でキレた
バックパックにくくりつけていたバイク用のバーロック<本来は寝台列車で盗難防止の為に使用するつもりで持ってきたもの>
を思いっきり振り回しオフィスのイスを蹴り飛ばしたりバーロックでありとあらゆる目の前の物を破壊する俺。
インド人全員
"クレイジー!!!!何をやってんだお前!!出ていけ!クソ野郎!!!"
僕
"おめーらだボケ!!!死にやがれアホカスボケ!!"
そして俺は出口へと走った。出口まで10メートルあるかないか位しかないのにこれでもかってくらいに全力疾走をかました...。
とにもかくにも脱出成功。
外に出てもひたすらにそいつらから離れるために走り続けた。
...一体なんなんだよ?あのガイドなんで俺のネームボード持ってたんだよ?てかじゃああいつ誰だよ!!!そしてここどこだよ!!
色々な思いと共にデリーの知らない団地で途方にくれた。
...さて、これからどーしよう...。
続く
※ちなみに、僕は誰が言ったか"インド人は走らない"や"インド人は口は強いが暴れまわられたりすると完全に怯む"と言う根も葉もない噂を聞いていたので悪徳ツアー会社で大暴れをかまし脱出に成功しましたが、実際に本気で反撃などされていたら...と考えるとちょっとまずかったかなーと思っております。ですので、皆様ももしインドに行きこの様なトラブルにあっても僕の行動を真似る様な事はオススメしません。←する人なんていないと思うけど。
自己紹介
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- みなさま、こんにちは。 仙台市泉区のカフェ ROUTE99です。 オーガニック生豆を自家焙煎したコーヒー。素材にこだわった素朴なおかしたち。お店で焼いているパンをサンドイッチに! どうぞごゆっくり♪