とてつもない雑踏のホームになんとか辿り着き
PM:7時30分発のヴァラナシ行きの電車を待つ俺。
<なんとか15分前にホームへ辿り着いた...あとは電車が来るのを待とう...>
ほっと安堵しながら時間を待つ。
時計の針はPM: 7時30分を指した。
<ヨシ、いよいよ来るな。遂にヴァラナシの街へ行ける>
...
時計の針はPM:8時00分 を指した。
<ん?大分遅れているな?まだ来ないのか?まあいい。時間ならある。ゆっくり待とうじゃないか。>
時計の針はPM: 9時00分 を指した。
<かなり遅れているな?何かあったのか?まあいいさ。ここはもうホームだ。黙ってりゃ電車は来る。急いでる訳じゃない。ゆっくり待とうじゃないか。>
この時の俺には余裕があった。ニヒルな表情を浮かべ電車を待つ。
時計の針はPM: 10時00分 を指した。
<遅くねえ?電車ちゃんとくんのか!?>
時計の針はPM 11時00 分を指した。
<遅くねぇぇええぇええぇえええぇえ!!??>
"急いでる訳じゃない、ゆっくり待とうじゃないか"と格好つけてニヒルな表情を浮かべていた俺の顔面はもうすでに地平線の彼方へ消え去り、そのかわりにどの角度から見てもこいつ"不安以外の何者でもねーじゃん"と一発でわかる(下手すりゃ後ろ姿でもわかっただろう)表情を大衆の面前に包み隠さず浮かべる事になってしまった。
俺が乗りたい電車 は PM7時30分発の "Siva ganga express" と言う電車なのだがこの時すでにPM11時過ぎ...この次に来る電車 "Mardare express" が ホームへ到着する時刻も回ってしまったのだ。
<おいおい...本当に来るのか?こりゃ聞くしかないな>
ホームにいるインド人の大群にひたすら聞いて回る俺...大体の奴の返答は能天気なもので
"大丈夫!多分そのうち来るさ!"との事。
なんとかしようにもなす術がない俺はもう待つしかなかった。
...
その後...PM:7時30分発の寝台列車 Siva ganga expressは威風堂々無事にニューデリー駅のホームへ突っ込んできた。
この時の時刻
"AM:3時30分"
頼むからこれだけは言わせてくれ
遅れ"すぎ"だろーが
遅れているとかそんなレベルじゃないだろ?もはや別の時刻の別の電車だろーが
...何はともあれ8時間の遅れで無事寝台列車は到着した。デリーの街からヴァラナシへ行く為に俺は遂に寝台列車に乗り込んだのだった。
だが、この時すでに...俺の腹は森公美子さんの声量の如く悲鳴をあげる一歩手前まで来ていた事を俺はまだ気がついていなかったのだ。
続く
※ちなみに、この時8時間遅れで到着した Siva ganga express の 遅れた理由は"特にありません"だそうです
自己紹介
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- みなさま、こんにちは。 仙台市泉区のカフェ ROUTE99です。 オーガニック生豆を自家焙煎したコーヒー。素材にこだわった素朴なおかしたち。お店で焼いているパンをサンドイッチに! どうぞごゆっくり♪