遂に最終目的地、"アグラ"の街に辿り着いた俺。
目の前には相も変わらずアホみたいな大量の人間、ウシ、ラクダ、サル、リス、ネズミ等々その他様々なバラエティ豊かな面々が俺を出迎える。
どこまで行ってもやはり"インド"は"インド"なのだ。
さて、まずは適当にリクシャーマンと交渉を重ね安宿に連れていってもらうことに。
僕
"どこか宿へ行ってくれないか?安いとこ"
リクシャーマン
"オッケー!安くて最高の宿に連れていくよ!"
怪しすぎる……だけどもうどうでもいーやと開き直っていた俺は適当にイマイチ特徴のないリクシャーマンに連れていってもらうことにした。
アグラの町はデリーやヴァラナシに比べるととても静かな町だ。駅からすこーし離れてしまうと特に何もなくなり車などの台数も少ない。
だが、歴史的建造物。世界遺産でもあるタージ・マハルを中心に様々な観光名所が用意されている。
(俺はこのタージ・マハルを見るためにアグラに来たのです)
なんだかホッとしながらリクシャーに揺られること10分ほど……
特徴なしのリクシャーマン
"ついたぞ!ここは安くて最高のホテルさ"
……!?
上品な白塗りの外壁に囲まれ宮殿の様な形をした迫力のある建物が目の前に現れた。
超立派!!!え?ここ超立派!!超キレー!!
え?てかここいくら???え?え?なに?ここなに?
僕
"いや、ここたけーだろ?"
特徴なし
"ここは俺の知り合いがやってるからな!安心してくれ!ついてきな!"
そしてこの特徴なしと共にフロントに行くとなんと
"¥700ルピーでいいぜ。"
とフロントマン。
なんてこった。日本円にして約1400円ほどで日本なら"銀山温泉の藤屋"クラスのリッパなホテルに泊まれるなんて(あくまでインドレベルでの話です)
俺はツイている、なにやらアグラに向かってからと言うもの、
"インド人に親切にされる"
と言う世にも珍しい出来事が次々と続いている気がする。
"特徴無し"にしこたま礼をいい迷わずホテルへチェックインした。
さて、宿も決まった。行くとするか。遂に最後の目的地
"タージ・マハル" へ…
※タージ・マハルとは、インド北部アーグラにある、ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルのため建設した総大理石の墓廟。インド・イスラーム文化の代表的建築である。
……
シャージャハーンって誰
ムムターズ マハルって誰
ムガル帝国ってなんなの
なんもわからないまま俺はタージ・マハルへと向かうのだった。
続く
自己紹介
- NaturalCafe ROUTE99
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