さてさて、"ヴァラナシ"に到着してから数日がたち少しずつこの街にも慣れてきた俺 (腹は永遠に慣れる事は無さそうだ) はお決まりだが、なんもやる事もないのでガート沿いをアテもなくブラブラと徘徊していた。
ボケーっと川を眺めながら歩いていると…
ゆっくりとこちら側に歩いてくる"アジア人"男性を発見した。
中国か韓国の奴だろーな、と素通りしようとすると…
アジア人
"もしかして…日本人ですか?"
ん…?
んん…?
………!!!?
日本語!?
僕
"日本人です!あなたは?"
アジア人
"おー!そうです!日本人です!!東京から来ました!"
僕
"ぅおおおおおぉお!!日本人ですか!"
その後しばらく、他愛もない話でアホみたいに盛り上がった日本人二人
(日本では100パー盛り上がらないつまらん会話ですらここインドにいると死ぬほど楽しいのだ。
事実俺は、帰国後この時の会話を思い返してみたのだがなぜあんな笑ってたの??と冷や汗が出るほど何一つ面白くなかった事だけを記憶している。)
どうやら彼は俺と同い年の男で名は"H"(実名は伏せときます)と言うらしい。俺のインドの旅は"デリー"からここヴァラナシに辿り着いたのだが彼は"コルカタ"からここヴァラナシに辿り着いた様だ。
やはり彼もこの"インド"に辿りついてからというもの毎日何かしらのバトルを繰り広げ今に至ると言う。
H
"せっかくだから俺が泊まってるゲストハウスに来ないか?メシがとにかく旨いんだよ、そして皆いい奴等なんだ"
僕
"本当に?まあやる事もないし腹減ったし行くか"
俺はインドに来てから2つ"諦めていた"事がある
1つ目は "うまいメシにありつく事"
2つ目は "心の底からいい奴と呼べる人間に遭遇する事"
だが彼は、もしも真実ならばこの2つの"諦め"の両方が一変に覆る台詞を俺にぶん投げてきたのだ。
俺は"江戸川コナン"の10倍ほど彼を疑いながらゲストハウスへと歩き出した。
続く
2015年3月29日日曜日
2015年3月13日金曜日
インドを歩けば⑭~ガンジス川でバタフライは出来ませんでした~
まだ日も昇っていない早朝の街をスタスタと歩く俺とメガネ。
何度も言うが
"なんでこのメガネと歩いてんの俺?"
まあいい。そんな事はここインドでは大した問題ではないのだ。それよりも今回の旅の目的のひとつ"ガンジス川で沐浴"をする事になった俺。
しばらく歩くとメインとなるガートが目の前に広がりひたすらにでかく雄大なガンジス川が威風堂々姿を表すのだが朝靄にうっすらと浮かび上がるガンジス川の様といったら問答無用で"神"の存在を認めさせる様な不思議な"力"を感じさせるのだ。
メガネ
"さあ、こーた!用意は出来ているか?服を脱いで川に体を浸せ!そして祈るぞ"
僕
"わかった!!!"
そして俺は、すでにパンツ代わりに着用済みの海パン一丁になり遂に世界最大の聖なる川(と同時に世界最大の不衛生な川の一面も持つ)"ガンジス川"に突っ込む事に…
まず恐る恐るソロリソロリと足から少しずつ浸していくと…
ヌメっとした嫌な感触が走る。が、そんなん無視して強行的に飛び込む…と
つめてぇええぇええーーーーーーーー!!!
てかさみぃいーーーぃいーーーー!!!
(12月のヴァラナシの朝の気温は大体6.7℃程なのだ。)
浸かった状態でしばらく静止していると少しずつ体も慣れ余裕が出てきた
メガネ
"はっはっは!どうだ沐浴は?素晴らしいだろう?インドの人間はどんな時でもこのガンジス川に体を浸し神に祈るんだ。そして日々に感謝する"
今までにない真剣な眼差しで俺を見つめ声をかけてくるメガネ。
僕
"確かにそうだな。なんだか不思議な気持ちだよ"
やはりこのメガネも含めインド人と言う人種は芯はしっかりと通った人間なのだろう。行動や言動の99%はわけわからんが宗教上なのか神様が絡むとやけに素敵な表情を見せつけてくるのだ。
だがメガネ、1つだけ言わせてくれ
"なんでコタツ位暖かそうなダウン着てガート沿いから俺を見下ろしてんの?"
"インドの人間はどんな時でもこのガンジス川に体を浸し神に祈るんだ。"
"お前川に浸かるどころかノースフェイスより暖かそうなモコモコのダウン着て俺を見下ろしてるだけだろーが!!!てかおまけに暖かいチャイ飲むのだけはやめろ"
僕
"おい!メガネ!お前も入れよ!一緒に祈ろう"
メガネ
"はっはっはマイフレンド!冗談はやめてくれ!風邪引いちまうよ!"
…一瞬メガネ割ってやろうかと思ったがここはインド。やはりこんなことは大した事じゃないのだ。だけどやっぱチャイ飲むのだけはやめろ
なにはともあれ"ガンジス川での沐浴"を無事にやり遂げた俺はなんとなくではあるが"神の力"を感じるような気がしてとても気持ちが清々しかった。
これで俺が犯してきたたくさんの罪(バレンタインの前日、下駄箱に自作自演チョコを忍ばせていたM君の陰謀を皆に暴露したこと等々たくさんの罪がある俺)は洗い流されただろうか。とても気持ちが晴々しく心なしかこの街も輝いて見える気がしていた
のは10分程で俺の腹は再度"崩壊"した。
俺の罪はまだまだ洗い流される事はないようだ…
続く
何度も言うが
"なんでこのメガネと歩いてんの俺?"
まあいい。そんな事はここインドでは大した問題ではないのだ。それよりも今回の旅の目的のひとつ"ガンジス川で沐浴"をする事になった俺。
しばらく歩くとメインとなるガートが目の前に広がりひたすらにでかく雄大なガンジス川が威風堂々姿を表すのだが朝靄にうっすらと浮かび上がるガンジス川の様といったら問答無用で"神"の存在を認めさせる様な不思議な"力"を感じさせるのだ。
メガネ
"さあ、こーた!用意は出来ているか?服を脱いで川に体を浸せ!そして祈るぞ"
僕
"わかった!!!"
そして俺は、すでにパンツ代わりに着用済みの海パン一丁になり遂に世界最大の聖なる川(と同時に世界最大の不衛生な川の一面も持つ)"ガンジス川"に突っ込む事に…
まず恐る恐るソロリソロリと足から少しずつ浸していくと…
ヌメっとした嫌な感触が走る。が、そんなん無視して強行的に飛び込む…と
つめてぇええぇええーーーーーーーー!!!
てかさみぃいーーーぃいーーーー!!!
(12月のヴァラナシの朝の気温は大体6.7℃程なのだ。)
浸かった状態でしばらく静止していると少しずつ体も慣れ余裕が出てきた
メガネ
"はっはっは!どうだ沐浴は?素晴らしいだろう?インドの人間はどんな時でもこのガンジス川に体を浸し神に祈るんだ。そして日々に感謝する"
今までにない真剣な眼差しで俺を見つめ声をかけてくるメガネ。
僕
"確かにそうだな。なんだか不思議な気持ちだよ"
やはりこのメガネも含めインド人と言う人種は芯はしっかりと通った人間なのだろう。行動や言動の99%はわけわからんが宗教上なのか神様が絡むとやけに素敵な表情を見せつけてくるのだ。
だがメガネ、1つだけ言わせてくれ
"なんでコタツ位暖かそうなダウン着てガート沿いから俺を見下ろしてんの?"
"インドの人間はどんな時でもこのガンジス川に体を浸し神に祈るんだ。"
"お前川に浸かるどころかノースフェイスより暖かそうなモコモコのダウン着て俺を見下ろしてるだけだろーが!!!てかおまけに暖かいチャイ飲むのだけはやめろ"
僕
"おい!メガネ!お前も入れよ!一緒に祈ろう"
メガネ
"はっはっはマイフレンド!冗談はやめてくれ!風邪引いちまうよ!"
…一瞬メガネ割ってやろうかと思ったがここはインド。やはりこんなことは大した事じゃないのだ。だけどやっぱチャイ飲むのだけはやめろ
なにはともあれ"ガンジス川での沐浴"を無事にやり遂げた俺はなんとなくではあるが"神の力"を感じるような気がしてとても気持ちが清々しかった。
これで俺が犯してきたたくさんの罪(バレンタインの前日、下駄箱に自作自演チョコを忍ばせていたM君の陰謀を皆に暴露したこと等々たくさんの罪がある俺)は洗い流されただろうか。とても気持ちが晴々しく心なしかこの街も輝いて見える気がしていた
のは10分程で俺の腹は再度"崩壊"した。
俺の罪はまだまだ洗い流される事はないようだ…
続く
2015年3月5日木曜日
インドを歩けば⑬~ またお前? ~
…イ …フ …ド
ヘイ … マ …レン…ド…
ヘイ! マイ フ …ンド!
ヘイ!マイフレーンド!!
!!!!!!
"ZARD"も驚くほどの"マイフレンド"の連呼で目を覚ました俺。
いったい何事だ?ここどこだ?宿の部屋だよな?なぜ"ヘイマイフレンド"がこんなにも近くで聞こえるのだ?
寝ぼけながらもパニックを起こし辺りを素早く見渡す。
部屋の入り口に 週8の日サロ通いを繰り返す渋谷のギャルもびっくりなドス黒いマッドブラックな肌の"メガネ"インド人が突っ立っていた。
…なんで?
メガネ
"ヘイ!こーた!出掛けないか?"
…なんで?
メガネ
"今日はガンジス川で沐浴をしようじゃないか!!はっはっはっは"
…なんで?
メガネ
"さあ早く!行くぞー!はっはっは"
…なんで???
なんであん時の"ボートマン"俺の部屋訪ねてんの?
※詳しくはインドを歩けば⑩、⑪をご覧ください
僕
"お前なんでいんの?"
メガネ
"はっはっは!友達じゃないか!今日はガンジス川で沐浴をして身も心も清めようじゃないか!"
いつから友達に? てか理由になってねーよ? てか宿の人間なんでいれたの?てかまだ朝4時だよ? てかなんでメガネいんの?なんでメガネいんの?
様々な疑問や苛立ちが俺の頭を縦横無尽に駆け巡っているがここは"インド" 考えるだけ無駄なのだ。
僕
"…そーだな。いこーか"
ここにきて俺は、少しずつ、少しずつだが "インド"を受け入れはじめていたのかもしれない。
そして遂に聖なる川ガンジス川で"沐浴"をする事になるのだった。
※沐浴とは簡単に言うとガンジス川に体全体を浸からせ祈りを捧げる儀式でありここヴァラナシに来たら誰しもが必ず耳にする儀式である(日本人がやると様々な菌が繁殖しまくっている為ほぼ体調不良、もしくはなんらかの病に犯される為基本やらない様です)
この"沐浴"の目的だがヒンドゥー教の教えでは沐浴を行えば全ての罪を洗い流してくれると伝えられているため様々な人間がここに集い沐浴を行う。
人間であれば誰しもが大なり小なり"罪"は重ねるもの。それをこの川にダイブしてしまえば全部なくしてやるよ。とそんな簡単にかよ!と思えるような魅力いっぱいな行為なのである。
続く
ヘイ … マ …レン…ド…
ヘイ! マイ フ …ンド!
ヘイ!マイフレーンド!!
!!!!!!
"ZARD"も驚くほどの"マイフレンド"の連呼で目を覚ました俺。
いったい何事だ?ここどこだ?宿の部屋だよな?なぜ"ヘイマイフレンド"がこんなにも近くで聞こえるのだ?
寝ぼけながらもパニックを起こし辺りを素早く見渡す。
部屋の入り口に 週8の日サロ通いを繰り返す渋谷のギャルもびっくりなドス黒いマッドブラックな肌の"メガネ"インド人が突っ立っていた。
…なんで?
メガネ
"ヘイ!こーた!出掛けないか?"
…なんで?
メガネ
"今日はガンジス川で沐浴をしようじゃないか!!はっはっはっは"
…なんで?
メガネ
"さあ早く!行くぞー!はっはっは"
…なんで???
なんであん時の"ボートマン"俺の部屋訪ねてんの?
※詳しくはインドを歩けば⑩、⑪をご覧ください
僕
"お前なんでいんの?"
メガネ
"はっはっは!友達じゃないか!今日はガンジス川で沐浴をして身も心も清めようじゃないか!"
いつから友達に? てか理由になってねーよ? てか宿の人間なんでいれたの?てかまだ朝4時だよ? てかなんでメガネいんの?なんでメガネいんの?
様々な疑問や苛立ちが俺の頭を縦横無尽に駆け巡っているがここは"インド" 考えるだけ無駄なのだ。
僕
"…そーだな。いこーか"
ここにきて俺は、少しずつ、少しずつだが "インド"を受け入れはじめていたのかもしれない。
そして遂に聖なる川ガンジス川で"沐浴"をする事になるのだった。
※沐浴とは簡単に言うとガンジス川に体全体を浸からせ祈りを捧げる儀式でありここヴァラナシに来たら誰しもが必ず耳にする儀式である(日本人がやると様々な菌が繁殖しまくっている為ほぼ体調不良、もしくはなんらかの病に犯される為基本やらない様です)
この"沐浴"の目的だがヒンドゥー教の教えでは沐浴を行えば全ての罪を洗い流してくれると伝えられているため様々な人間がここに集い沐浴を行う。
人間であれば誰しもが大なり小なり"罪"は重ねるもの。それをこの川にダイブしてしまえば全部なくしてやるよ。とそんな簡単にかよ!と思えるような魅力いっぱいな行為なのである。
続く
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自己紹介
- NaturalCafe ROUTE99
- みなさま、こんにちは。 仙台市泉区のカフェ ROUTE99です。 オーガニック生豆を自家焙煎したコーヒー。素材にこだわった素朴なおかしたち。お店で焼いているパンをサンドイッチに! どうぞごゆっくり♪