それから数日、特に代わり映えのない行動(ひたすらヴァラナシの街を歩く)をHや他の旅人達と繰り返し続けていた俺に、ある1つの思いが浮かびはじめた。
それは
"そろそろこの街出なきゃヤベーな"
そんな思いだった
この街にいると、"暇"なのは事実なのだが"退屈"とは無縁なのだ。 一歩街を歩けば善悪は別として何者かに必ず声をかけられるし宿に戻れば様々な国からなんらかの理由でこの"アホみたいな国"に辿り着いた旅人達がいる。そしてそんな奴等とあーでもないこーでもないとだらだらと過ごす事になるのだがこれがまた"幼少期の夏休み"の様な感覚に陥ってしまい
"ちょー暇だしなんもしてないけど生きてるんだしこれはこれでいいんじゃねーか?"
そんなヤバい事を思わせてくるのだ。
(このままではヤバい。このままだらだらと過ごしていると日本に帰った時、日本とインドとのギャップにやられもうやーめた。とか言いながら店を布団くらい簡単にたたんでしまう可能性すらありえる)
1日でも早く出ようと判断した俺は早速ヴァラナシの駅に向かいこの旅の "最後の目的地" アグラの街に向かう寝台列車のチケットを購入した。
そして、いつの間にやら親しくなったたくさんのアホゴミインド人達や、最後までメシアだったH…皆にお別れを告げアグラ行きの列車へ乗り込むのだった
※電車は勿論、10時間遅れでの到着でした。アホか
続く
自己紹介
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