俺はニューデリー空港に佇んでいた。
アグラの街からここまでの道程は実にスムーズだった。
タージマハールを観光し日本人ご夫婦とお別れを告げた翌日、早々に身支度をすませた俺はアグラ駅から列車に乗り込み何事もなくすんなりとデリーに到着。その後は適当に市街をぶらつきタクシーをチャーターする。
渋滞もなく出発まで十分なゆとりを残し空港へ到着した。
インド最終日は初日から今までが嘘だったかの様にトラブル無く進んだのだ。
"ヘイマイフレン!!"
"よう!わたしは大沢たかおとトモダチだ!だからお茶を飲みにいかないか?"
"ヘイ!!俺の友達の宝石屋に行かないか?"
相変わらずわけわからん事をひたすら話しかけてくる奴等。
《ビビー!ビビー!》
鳴り止むことのないクラクション
《ものスゲー香辛料の匂いがこびりついた街。》
《スーツの人間》
《ぼろきれをまとって横たわる奴等》
《足がないのにキラキラ輝く子供達》
もうここから去るのだと思うとあんなに鬱陶しかった奴等.あんなに嫌気がさした汚い食い物.気を抜けばあっと言う間に倒れそうになる街も不思議と微笑ましく、そしてほんの少し愛しく感じるから人の心と言うのは本当に不思議だ。
遂にここインドともお別れ。
俺は日本に帰るのだ。
色々な想い出を胸に俺は日本行きの飛行機へ乗り込んだ …………
…………………………………………………………………………………………
この旅を終えて日本に帰ってきてしばらくは
"あんなバカみてーな国もう100パーいかねー!"
そう皆に豪語していたのだけど
不思議ですね
今はもう
"必ずもう一度行こう。今度はもっとゆったりと"
なんて事を思っています。
インドから帰ってきたばかりの頃、毎日の様にどうだった?楽しかった?辛かった?ごはんは?なんで行ったの?左手は?てかバカ?
等々、とにかく色々な質問をもらいました。そのうちにひとりひとりに全てを話すのが面倒になり
"それではインドで何があったのか!少しずつ書いていきまーす!"
なんて言って書きはじめて気がつけばもう1年近く立ってましたね!びっくりです。大雑把にではありますがようやくこの
"インドを歩けば" を書き終えることが出来ましたよ。
いやはやまさかここまで長くかかるとは……。
まー、インド旅行を終えてから一年が立とうとしている今日この頃。
今でも想い出は風化すること無く常に僕の脳裏に焼き付いてます。
皆様も、是非!!行ってみてください!!
よくある《人生観が変わる》 なんて言う都合のいい事は間違いなく起きないとは思うけど、"生きているんだな俺は" そんな実感は毎日、毎時間、毎分毎秒。常に感じる事が出来ると思います。
特に "ひとり"で行ってみてください!笑
僕はまた必ずあの地を目指そうと思ってます。
またひとりで。
きっとまたわけわからんアホ達に会えることでしょう
長くなりましたが最後までわけわからんポンコツ旅行記を読んでくださった皆様。ありがとーございました。
最後は全然載せきれませんがインドで特に印象に残ったアホ達と共に撮った写真も含めてお別れさせていただきますね。
それでは
インドを歩けば ~おしまい~
自己紹介
- NaturalCafe ROUTE99
- みなさま、こんにちは。 仙台市泉区のカフェ ROUTE99です。 オーガニック生豆を自家焙煎したコーヒー。素材にこだわった素朴なおかしたち。お店で焼いているパンをサンドイッチに! どうぞごゆっくり♪